中国語の発音とは

中国語の発音記号ーピンイン


古代の発音表記
 

中国語は漢字を文字として使っています。しかし、漢字は象形文字である為、発音は別途で覚えなければなりません。古代から発音を表す方法をいろいろ探してきました。その中で一番使われたのが「反切」という方法です。比較的に簡単な二つの文字を用い、一方の生母と他方の韵母及び声調を組み合わせてその漢字の音を表す方法です。しかし、「反切」から正しい発音を得るには熟練の経験が必要で、漢字の基礎知識がない人は使うことが難しい方法でした。

現代の発音表記ー「ウェード・ジャイルズ表記法」

このような漢字に現代式表記を一番早く考案したのが、英国人のウェードでした。外国人として中国語を学ぶために作られた発音表記法です。ウェードはなじみのいいアルファベットを利用して中国語の発音表記を作り、最後にジャイルズが修正しました。それを「ウェード・ジャイルズ式表記法」とも呼ばれていました。この読み方は、今はあまり使われていませんが、中国語「拼音」(ピンイン)の土台になったことには間違いありません。

漢語拼音方案

1958年、中国政府が「漢語拼音方案」を発表し、全国的に普及されるようになりました。中国語では略して「拼音」,日本語では「ピンイン」と呼んでいます。アルファベットが読める人なら,誰でも簡単に「ピンイン」に接近することができるようになって、大抵の中国語を発音することができます。また、ローマ字を使うことによって順番も覚えやすくなり、辞書も簡単にに調べられるようになりました。

中国では、幼稚園または小学校1年生になった子供たちは、漢字を習う前にまず「ピンイン」からスタートします。最初に発音表記である「ピンイン」をマスターする目的でもありますが、先に複雑な漢字の難しさを覚えることを防ぐために、このような順番に設定していたとも言われています。

拼音「ピンイン」の規則

「ピンイン」の登場によって簡単に中国語が習得できるのは確かなことですが、アルファベットを使っている為、問題点も生じています。「ピンイン」は自分なりの規則を持っています。

例えば:「yang」、「yan」のようなピンイン表記の中で同じ「a」が入っていますが、発音はそれぞれ異なります。日本語表記で解釈してみると、「yang」の中の「a」は「ア」そのまま発音しますが;「yan」の中の「a」は「エ」と発音します。結果「yang→ヤン」、「yan→イェン」という発音になります。

まとめると、「ピンイン」はアルファベットを借りて使っているだけであって、中国語の音を表記する発音符号です。ですので、アルファベットを英語式に読んではいけません。「ピンイン」ならではのルールを守らなければなりません。

「ピンイン」のそれ以外の用途

中国では、人名や地名などの固用名詞を外国語として表記する場合、「ピンイン」で表記しています。
例えは:北京(Bei Jing)、上海(Shang Hai)など。また、ほとんどの表示板には漢字とピンインが同時に表記されています。

「ピンイン」は難しいとよく言われていますが、規則と例外のものさえ掴めばそれほど難しいものではありません。「ピンイン」が読めれば中国旅行中、道を探す時に大変役に立ちます。


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