ゼロから始める中国語の勉強方法

中国語にとても難しいイメージを抱いている方は少なくないと思います。中国語は全てが漢字で成り立っているので、馴染みやすい印象はあるものの、発音や文法が難しい印象を抱いてしまい、抵抗感を感じたり、なかなか始める勇気がない方もいるでしょう。

ここでは、これから中国語を始めようと考えている方に、中国語の漢字、発音、文法を効率よく学べる方法などを紹介します。

目次

  • 「中国語」とは?
  • 中国語の基本は「普通話」
  • 簡体字と繁体字の違い
  • 中国語の勉強する際のポイント
  • 自宅で出来る中国語の勉強方法
  • 使える中国語を身に着けたいなら中国語教室がおすすめ
  • YING中国語スクール・会話教室のご案内

「中国語」とは?

中国語とは、「漢語」とも呼ばれ、中国全土9割以上を占める漢民族が話す言語です。(少数民族が1割未満を占めていますが、漢字を使用しておらず、それぞれ違う文字と言葉を使っています。)一口に「漢語」と言っても、「北京語」「上海語」「福建語」「広東語」など地域によって様々な方言があります。それぞれの違いは、日本で言う標準語と関西弁のイントネーションの違いのようなものもありますが、全く会話ができないぐらいの差があるのも珍しくありません。そこで使用する言語を統一する為に「普通話(標準語)」が規定されました。「普通話」は北方の方言を基礎として、「北京語」の発音を基準としています。

中国語の基本は「普通話(pǔtōnghuà)」

中国では、文字(文章語)は古代から統一されていましたが、口語は地域ごとに異なっており、同じ漢字を使っている漢民族の「同文異音」の問題は清代末まで続き、本格的に共通語の革命を起こしたのは清代末以降のことです。

「普通話(Standard Mandarin/pǔtōnghuà)」は現代標準漢語の別名で、北京語の発音を基準とし、北方の文法体系を基礎として、典型的な「現代白話文」の著作を「規範文法」としています。北京語の発音を基準として作られた言葉であるため、一般的に「普通話」を「北京語」と思われていますが、北京語もある程度なまりがあり、全く同じものではありません。


清代末に「普通話」の名称が現れ、1995年に全国に普及し、翌年の1996年には「漢字表記」-「規範漢字(簡体字)」が公表されました。2000年に「中華人民共和国国家公用言語文字法」で、「普通話」と「規範漢字」を国家公用言語とする事を法的に定められました。


国全体と各民族にも「普通話」を学ぶことを推奨しているのは、方言を尊重しつつ、方言同士の言語の壁をなくし、意思疎通を容易にして、社会交流をスムーズにするためです。国連公用語の一つとして、「普通話」は国内外の文化交流の重要な手段となっていて、多くの外国人が中国語を学ぶ際に「普通話」を学んでいます。

簡体字と繁体字

中国語は文字においても「簡体字」と「繁体字」という2種類の漢字が存在します。文字通り、簡体字は簡略して画数が少なく、繁体字は簡略される前の字で画数は多いのが特徴です。1950年代の漢字簡略化法案の成立によって簡体字が生まれました。

繁体字

繁体字は繁体中文とも呼ばれ、欧米諸国では伝統中文と呼ばれています。一般的には文字改革-「漢字簡略化」(「隷書→篆書へ簡略」「隷書→草書、行書へ簡略」「正楷書→簡略字へ」)の発展過程を経て定めされました。繁体字は2千年以上の歴史があり、1956年まで各地華人が使用する中国語の共通文字でした。

現在も日本(日本語として変化を遂げてきた)、韓国(名前や地名以外はほぼ使わない)を含め、主に台湾、香港、マカオで繁体字を標準的な字体として使用されています。台湾と香港の繁体字はほとんど同じですが、わずか1%程漢字の使い方や字体に違いがあります。例えば、香港では「著」と「着」を書き分けますが、台湾では区別せず「著」と書きます。

繁体字の使用について:
1956年1月28日国務院は「漢字簡略法案」を公表してから、中国全土で簡体字教育を推し進めてきましたが、今でも繁体字は教育学、研究、出版、文化、商業などの分野および一部の地域で学習の需要性があり、古代歴史の研究、書道芸術創作などの領域においては高い価値があると認識されています。台湾、香港、マカオ、海外在住の華人の中では主体文字として使用されています。
繁体字の使用例:
1.文化遺産 2.苗字の異体字 3.書道、篆刻などの芸術品 4.題詞、看板 
5.出版、教育学、研究上の需要 6.国務院の同意を得た特殊な場面

主な使用地域:台湾 香港 マカオ

簡体字

清代末の1909年、中華書局の創業者陸費が「教育雑誌」創刊号に発表した「普通教育当採用俗体字(普通教育に俗字を採用すべき)」という論文をきっかけに、漢字簡略の運動が始まりました。
簡体字とは本来の繁体字の偏(へん)や旁(つくり)が簡略化し、画数を少なくした字体を言います。1956年に中華人民共和国国務院により「漢字簡略法案」が正式に公布されました。長年の使用実験と修正を経て、1986年に総数2235字が収録された「簡体字総表」が発表されました。(第一表:偏旁として使わない簡化字350字、第二表:偏旁として使ってよい簡化字132字と簡化偏旁14種、第三表:簡化偏旁から類推して簡略化した漢字1753字)。簡体字はすでに使われていましたが、2000年10月31日に「中華人民共和国国家公用言語文字法」において「規範漢字」が国家公用言語とすることを法的に定められました。

簡略化の方法は6種類:
1.偏や旁を変える 2.局部を削除 3.同音で代わる 
4.全体的に作り変える 5.简化类推 6.草书楷化


中国名 简化字,简体字             所属言語 漢語 中国語 
外国名 Simplified Chinese characters       来    歴  甲骨文 篆書 行書 草书書
使用範囲 中国大陸 シンガポール マレーシア     例   网  从  众  泪  愿  乡

 

中国語を勉強する際のポイント

発音が大切

中国語と日本語は同じ漢字を使う言語ですが、日本語と異なり、文章は全て漢字で書かれています。また、中国語の発音には四声があり、発音だけではなく抑揚の正確さも含め、日本語とはまったく異なる発声が求められています。
発音表記を表す拼音「ピンイン」はアルファベットを使いますが、英語の発音方式とは違って中国語の発音は読み方を表すローマ字表記法の拼音「ピンイン」と抑揚を示す「声調」で表されています。ピンイン=子音+母音+(母音の上に声調)    mà ※声調が違うと意味も異なります。子音と母音が正しく読めても声調を間違えると伝わらないことがよくあります。

 

言葉のルールである文法

中国語を学ぶ上で、言語構造が日本語と全く異なっている為文法の学習は重要です。言語構造を理解しなければ、言葉をマスターすることは困難と言えます。文法がほとんど分からない状態で会話を聞いてもそのフレーズがなぜそのように表現しているか理解できません。

文法を習わない勉強方法は、簡単な挨拶や短い意志を伝える場面では成り立ちます。しかし自分が言いたい言葉でしっかり意見や感想などを述べたり、伝えられるようになるには、文法の知識=言葉のルール(法則、公式)が必要不可欠です。

会話はSVOのように基本語順で終わることはほぼありません。副詞、介詞、アスペクト助詞、助動詞など細かい成分の位置を正しく並べる必要があります。そのルールに従うことにより、文章や言葉の意味を正しく理解することができ、正しい文章、会話を作ることができます。特に受験においてリスニング、長文読解、作文の問題で文法力は直接成績に繋がる大事なスキルになります。

文法知識を定着させる為のトレーニングと実践

文法学習後に即効性を求めるのは難しいです。繰り返し練習し、努力を積み重ねなければなりません。上達できる人とできない人の差は学習に費やした時間の差であると思います。

実践(自ら例文を作ること)は文法を定着させる重要なプロセスです。文法公式を考えなくても自然に文章をまとめられるよう、単語を入れ替えてたくさん例文を作りましょう。※しかし、公式通りに単語を当てはめても、状況に応じた自然な文章になるとは限りません。状況に応じた言い回しや、適切な単語の選択口語表現文章表現が必要となります。こうした適切な表現を使いこなせるためには普段から本やネットを活用して実践を行うと同時に、読む・聞く練習を行うことが大切です。 

自宅で出来る中国語の勉強方法

最近はスマホを使って手軽に中国語を勉強することができるようになりました。その中からいくつかお勧めのアプリや動画を紹介しますので、習った中国語を復習したり、定着させるのに役立てて下さい。

搜狐拼音输入法

パソコンや携帯電話での中国語入力時に便利なキーボードアプリですが、文字を入力する機能以外にも、中国語の勉強に役立つ機能がたくさん入っています。世界中で6億人が使っている人気のアプリです。

Hello Chineseで基礎を復習しよう

発音などを基礎からゲーム感覚で楽しく学べて復習できる、初心者向けの今日本で一番人気のアプリです。
・音声機能付き
・2000個を超える動画
・すぐ使える実用的な日常会話
・HSK3級習得可能(無料まで)
 

YouTubeでドラマをみよう

リスニング力をあげる一番の方法は聞く練習をすることです。中国の勉強にお勧めのドラマをご紹介します。(中級者以上向け)

おすすめの作品
  • 都挺好(2019年) 
    中国で大ヒットしたドラマ。男尊女卑の社会問題が反映されていていて、家族愛、兄弟愛を描いた涙なしでは見られない作品です。役者たちの素晴らしい演技にもご注目ください!
  • 欢乐颂(Ⅰ 2016年) (Ⅱ  2017年) 
    上海を舞台とした、同じマンションの22階で隣人となった5人の女性が年齢、性格、キャリアがなど様々な背景を持ちながら、徐々にお互いを知っていく中で助け合い、成長していく物語です。中国人の結婚観、価値観を知るという点でもとてもいいドラマです。
  • 我的前半生(2017年) 
    家庭と仕事、恋愛と友情の葛藤を描いたドラマ。裕福な家庭で専業主婦の生活を送っていた主人公が親友たちの助けで苦難を乗り切って、人生の再スタートを切ることができ、自分の努力と力で自立を目指し強くなっていく物語です。また多くの人が主人公に励まされて困難を乗り越えていく様子も見所です。
  • 以家人之名(2020年)  
    血縁関係のない三人の子供が一緒の暮らし成長していく物語。成長していく中で家族愛と同時に恋愛感情も生まれ行く...リアルな生活が反映されていて、中国語がとても聞き取りやすい青春成長ドラマです。
  • 三十而已(2020年)
    中国語で大ヒットしたドラマで、今最も話題性のある作品と言われています。 
    大都会に住む3人の30代女性が主人公のドラマ。3人それぞれ違った環境・立場で生活していて、それぞれの視点で彼女たちの資産、教育、結婚など現実的な問題をリアルに描かれていて、多くの人の共感を得ています。(MGTYの海外版APPで見れます。)

使える中国語を身に着けたいなら中国語教室がおすすめ

独学で中国語を勉強される方もいらっしゃいますが、上達するには限度があり、間違った勉強方法で間違った発音や会話表現が染みついてしまうとなかなか修復が難しい事態に陥ることがあります。中国語力を上昇させたい、さらにHSKや検定試験の合格を目指したい、中級以上のレベルを目指したい方は、教室にしっかり通って学ぶのが一番の近道です。

発音を徹底的に修得する

中国語は正式に会話を学ぶ前に、まず発音をマスターしなければなりません。正しい発音を身につけないと、会話をしても伝わらない可能性が大きいため、いくら単語や文法を学んでも意味がないと言えるでしょう。特に中国語は声調(四声)が存在するので、発音ができても抑揚を間違えてしまうと他の単語に聞こえたりもします。自分の発音の誤りに気づくことは難しいので、ネーティブの講師による厳しい発音チェックと指導が必要不可欠です。

文法の細かい指導が受けられる

成人になってから中国語を学習する方が大多数で、子供のように真似して言葉を習得することは難しいです。言葉のルールである文法知識が乏しいと簡単な挨拶や片言のレベルで止まってしまいます。また、受験においての正しい語彙の使い方、(作文)長文を書く問題で、文法を正しく応用できなければ合格を目指すことはできません。文法指導に力を入れている教室で文法をしっかり学ぶことは、会話と受験の合格を目指す一番の近道と言えます。

モチベーションを高め、適切な学習方法が学べる

独学による中国語の学習は悪い癖をつけるリスクが非常に高く、後で直すのは大変苦労します。発音、文法を習得した後、自然な会話の修得を目指すためには繰り返し練習、実践を行うことが大切です。またネーティブのような自然な表現を身につけるためには、その国の文化を知る必要があります。文化的背景を知ることで言葉のニュアンスもわかるようになり、スムーズに中国人とコミュニケーションを取れるようになります。プロの講師による適切なアドバイスと指導を受け、学習へのモチベーションと本気度を高め、自信を持ってネイティブと交流することを目指しましょう!

YING中国語スクール・会話教室のご案内

YINGスクールでは発音を徹底的に指導すると同時に、文法において大事な基礎の部分をしっかり学べる仕組みになっています。言語を感覚と音で覚えるタイプの学習者もいますが、それには限界があり、正確さと高度な表現を目指す事はできません。文法構造をしっかり理解し、積み立てていく方法こそ言葉を習得する上で王道です。

YINGスクールでは、発音と文法指導に力を入れ、コミュニケーションを取るという目的を果たすことをサポートします!

受講までの流れ

お問合せ

まずは電話やホームのメールから当スクールまでお申し込み、お問い合せください。

無料体験

ご来校いただき、体験レッスンを行います。また、直接お話を伺います。

ご契約

体験レッスン後、コースやテキストなどについて相談し、お申込みいただいた場合の金額をお見積りいたします。

受講開始

サービス内容にご納得いただけたら、契約となります。入会申込書を書いていただきます。

コース別の料金表

マンツーマン月謝制 50分:22,880円~
90分:40,480円~
マンツーマン回数制 50分:66,000円~(12回の場合)
90分:118,800円~(12回の場合)
セミグループ月謝制 50分:15,400円
90分:24,200円
セミグループ回数制 50分:43,560円~(12回の場合)
90分:69,960円~(12回の場合)
短期集中 Aタイプ:24,200円~(1日)
Bタイプ:93,280円~(一ヶ月)

※短期集中の1コマ50分です。
※短期コースの時間数や日数は自由に設定できます。

コース

コースについて説明しております。

講師紹介

講師について説明しております。

アクセス

アクセスについて説明しております。

無料体験レッスン申込・お問合せはこちら

お気軽にお問合せください