形容詞述語文:形容詞が述語となり、主語(人や事物)の状態を描写する文を「形容詞述語文」と言います。肯定文の場合、形容詞の前は英語に当たるbe動詞が入らず、常に程度を表す程度副詞が必要となります。
程度副詞は:「很ーとても」「非常-非常に」「真-本当に」などがあります。
形容詞の肯定文と否定文:
【基本文型】
肯定文:主語+程度副詞+形容詞
汉语 很 难 (中国語は難しい。)
否定文:主語+(副詞)不+形容詞
汉语 不 难 (中国語は難しくない。)
疑問文:主語+形容詞+吗?
汉语 难 吗? (中国語は難しいですか?)
汉语 难不难? (中国語は難しいですか?)
※形容詞述語文で肯定文の場合、主語と形容詞をそのまま繋ぐことはできません。通常間に「很」などの副詞を入れる。程度副詞がない場合は比較のニュアンスを表す。「很」は比較を解消する為でもある。
例:主語a+形容詞, 主語b+形容詞
昨天 暖和, 今天 冷。 (昨日は暖かくて、今日は寒い。)
这个 贵, 那个 便宜。 (これは高くて、あれは安い。)
※一般的に程度副詞は「很」を使うことが多い。「很」は「とても」の意味ですが、強く読まない限り「とても」の意味は持たない。義務的につける感覚ですので、普通に寒い場合も「今天很冷」と表現する。一方「很」を強く読むことで「とても」本来の意味を表すことができる。
「很」以外の程度副詞:
例:程度が高い順
工作忙极了 (仕事が極端に/大変忙しい)
工作太忙了 (仕事が忙しすぎる)
工作非常忙 (仕事が非常に忙しい)
工作真忙 (仕事が本当に忙しい)
工作很忙/工作挺忙的 (仕事がとても忙しい)
工作比较忙 (仕事が比較的忙しい)
工作有点儿忙 (仕事が少し忙しい)
工作不太忙 (仕事がそんなに忙しくない)
工作不忙 (仕事が忙しくない)
工作一点儿也不忙 (仕事が全然忙しくない)
※否定文では程度副詞は使わず、副詞の「不」のみを用いる。
形容詞の過去形について:
中国語では形容詞自体過去を表すことはできません。
・過去を表したい時、主語の前に過去を表す時間詞(昨天,上个星期)などを置く。
例:那部电影很有意思了×→ 那部电影很有意思(あの映画は面白かった。)
我非常开心了×→我昨天很开心 (昨日とっても楽しかった。)
・過去の否定を表す時も基本「没」は用いない。
例:我一点儿也没开心×→昨天我一点儿也不开心。(全然楽しくなかった。)
※一部会話で「没累ー眠くなってない」,「没忙ー忙しくなかった」など形容詞を過去形で話す場面もありますが、文法の面では正しくありません。