存在文とは:人や事物がある場所にいる/ある;ある場所に人や事物がいる/あるという文のことを存在文といいます。以下、「在」「有」「是」を用いた存在文について説明します。また、場所ー「場所名詞」「場所代名詞」「方位詞」についてもチェックしましょう。
動詞「在」の存在文:
【基本文型】「~は~にいます/あります」
主語+在+場所名詞・場所代名詞・方位詞
他 在 公司。 (彼は会社にいます。)
小王 不在 那儿。 (王さんはそこにいません。)
书 没在 桌子上。(本は机の上になかった。)
钥匙 在 哪儿? (鍵はどこにありますか?)
钥匙 在不在 包里? (鍵は鞄の中にありますか?)
※中国語では「いる」と「ある」の区別はない。
※動詞「在」の否定は「在」、「没」である。
※場所は一般事物の場合後ろに「方位詞」を加える必要がある。
※場所ついて:
・場所名詞ー日本 公司 银行 家 长城など。
・場所代名詞ー这儿/这里 那儿/那里 哪儿/哪里
※「在」の目的語が人を指す場合(人名或いは人称代名詞)、後ろに「这儿」「那儿」をつけて「~のところ」を表す。対象は話者側にあるときは「这儿」、相手側にあるときは「那儿」を用います。
例:钥匙在我这儿。(鍵は私のところにあります)
你的书在他那儿。(あなたの本は彼のところにあります)
・方位詞ー上面 下面 前面 后面 里面 外面/边
左边 右边 旁边 隔壁 中间 对面
东边 西边 南边 北边 附近
※「在」の目的語は場所名詞や場所代名詞ではなく、一般事物の場合、「一般事物+方位詞」の形で「~の上/前/中/隣」などを表す。
例:书在桌子上。(面/边は省略できる)
手机在包里。
動詞「有」の存在文:
【基本文型】「~に~がいます/あります」
主語[場所]+有+存在するある人・ある事物
特定されない人・ 物
那儿 有 很多人 。(あそこにたくさんの人がいます。)
房间里 没有 人。 (部屋に人がいません。)
北京 有 很多名胜古迹。(北京にはたくさんの名所がある)
我家对面 有 一家超市。(家の真向かいに一つのスーパーがある)
※「有」存在文の目的語は通常特定されない人・物である。特定する場合、
存在文「在」に変える。
例:教室里有小王×→小王在教室里。
(教室に王さんがいます×→王さんは教室にいます。)
教室里有人 ○
※人々に知られている有名な場所は「有」存在文で使える。
例:北京有长城。(北京に長城があります。)
日本有富士山/丰田公司。(日本に富士山があります。)
※「有」は「存在」の他、「所有」として用いる。
例:我有很多中文书。
我有时间/理想。
動詞「是」の存在文:
【基本文型】「~(場所)が~です。」
主語[場所]+是+存在するある人・ある事物
我前面 是 小李。 (私の前は李さんです。)
我家前面 是 小李家。(私の家の前は李さんの家です。)
东边 是 留学生宿舍。(東側は留学生宿舎です。)
※「有」を用いる表現では、単にある場所にある人或いはある物が存在するを示すのみでしたが、「是」を用いる存在文ではある場所にある人、ある物が存在していることをすでに知っており、さらに誰または何/どういう内容かを具体的に説明しようという意思が示される。
※「有」を使う文は目的語は特定されないが、「是」を使う文は目的語は特定されても、されなくてもよい。ですので、「书店对面有我们学校」とは言えない。
「书店对面是我们学校」と言う。